TN-SCOPE Science(SS)理数科

理科実験出前教室  ~伝えよう科学の楽しさを!~ 令和5年7月18日(火)

 理数科2年次生11名が、阿南市横見小学校の6年生13名を対象に理科実験教室を実施しました。まず初めに、液体窒素によるサイエンスショーを行いました。

 膨らませた風船やテニスボール、生花を次々に液体窒素の中に浸していき、取り出した後の様子や、現象を観察しました。膨らませた風船を液体窒素の中に浸すと、超低温のため急激に縮み、外に取り出すと、もとの大きさに戻る現象のしくみについて理解した後、十分に冷却されたソフトテニスボールを床に落下させ、ゴムの性質が無くなり、粉々に砕け散る様子から超低温現象を実感してもらいました。最後に、生花を超低温にして、手で握るとパリパリと音を立てて粉々になってしまう現象を実際に小学生にも体験してもらいました。

 次に、空気の流れの不思議と題して、流体力学に関する実験を行い、飛行機が飛ぶ理由について考察しました。学んだ知識を応用し、空飛ぶコマの作成を行いました。出来上がったコマを、高く飛び上がらせるコツを教えてもらいながら、全員が見事に飛ばすことができました。

 SSH校として理科好きの生徒達を増やしたいという願いから小学生や中学生を対象として実施しています。今後も、続けていきたいと考えておりますので、気軽にお申し込みください。

理科出前教室BY SSH富岡西高校.jtd

スペシャリストアカデミー 令和5年7月10日(月)

演題:「省エネに貢献する 日亜化学の磁性材料」
講師:日亜化学工業株式会社 第三部門 磁性材料製造部 冨本 高弘先生

 理数科1・2年次生を対象とした講演を実施しました。冨本先生は、「省エネに貢献する 日亜化学の磁性材料」と題して、①会社紹介、②近代永久磁石の開発の歴史と磁力発生のメカニズム、③日亜磁性の製法の独自性、④今後の磁性材料事業の展望について、順を追って話をしてくださいました。
 初めに、日亜化学工業の会社紹介があり、自社で製造・開発中の希土類を原料とした磁性体についてわかりやすく説明をしていただきました。特に強力な磁石の開発には、磁性材料の生成技術が欠かせないことなど、専門的な知識について多くのことを学びました。最後に研究者として、将来の進路選択等に生かせる貴重なアドバイスをいただきました。

SS1フィールドワーク 令和5年7月7日(金)

 本日、理数科1年次生によるフィールドワークを実施しました。那賀川の水質調査・水生生物調査と学校周辺の露頭における自然放射線の測定を行いました。那賀川の調査に関しては、徳島県危機管理環境部環境管理課水質担当者の御指導のもと、安全に行うことができました。水生生物による水質判定方法やパックテストによる水質分析を通して、身近な自然に接することにより、環境問題への関心を高める良い機会となりました。自然放射線の測定においては、測定精度の高い装置を用いて、様々な場所やサンプルの放射線(ガンマ線)量を知ることができました。どのような場所が数値が高く(又は低く)なるのかを考えながら、グループで協力して測定を繰り返しました。教室では、ユークセン石等の放射能鉱物標本の測定を行い、自然放射線(バックグラウンド:B.G.)を差し引いた値が、正味の値として得られることを学びました。

 今回のフィールドワークは、地域資源を有効活用し、科学的思考力を伸長し課題を発見する力を育むための良い経験となりました。

SS2特別講義(鳴門教育大学) 令和5年5月8日(月)7限実施

演題:「よい課題研究はよいテーマ&問い&仮説から」
    -課題設定のコツとヒント-
講師:鳴門教育大学 准教授 寺島幸生 先生

講義内容:理数科2年次生を対象とした特別講義を実施しました。「テーマ」、「リサーチクエスチョン(問い)」、「仮説」の3点セットをしっかりと設定することで、誰もが見聞きしたことのある身近な現象でも、よい研究となり、新しい成果になることがわかりました。また、テーマ探しのヒントを先生の経験をもとに具体的に説明してくださいました。

生徒の感想:今回の講義を受講し、「よい研究には結果が予想しやすいものが多いということがとても意外でした。」「身近なところから研究テーマを見つける方法が分かってよかった。」「仮説を立てる大切さを改めて理解しました。同時に、私たちの仮説も見直してみようと思いました。」などの前向きな感想が多くありました。自分たちの課題研究が、よりよい研究となり新しい成果になるような研究を目標に頑張ります。

令和5年度第11回四国地区SSH生徒研究発表会 令和5年4月9日(日)

 本年度の四国地区SSH指定校(10校)による生徒研究発表会は、高知県立高知小津高等学校で開催され、対面形式によるポスター発表に理数科3年次生が参加しました。午前中はリハーサルを行い、午後12:15から開催行事が行われ、12:30よりポスター発表が始まりました。104テーマの生徒研究をAからDの4グループに分け、各グループが、発表・質疑応答合わせて15分間を、それぞれ3回ずつ行いました。
 発表を通して、科学的なコミュニケーションが活発に行われました。また、聴衆に対して短時間で要点を分かりやすく伝える能力を磨くことができました。今後の研究に参考になる貴重なアドバイス等をいただくことができ、有意義な時間を過ごすことができました。7月の最終発表に向けて、さらに実験データを収集し、研究を深化させていきたいと思います。