2019年10月の記事一覧

理数科行事 高大連携授業 徳島大学

理数科行事 高大連携授業(1・2年次合同)
「知的なモノを作る技術~知能ロボットから植物栽培まで~」

日 時 令和元年10月30日(水)
場 所 視聴覚教室
講 師 徳島大学 大学院理工学部研究部 電気電子系
    教 授  安野 卓 先生

演 題 「知的なモノを作る技術~知能ロボットから植物栽培まで~」 
 

安野教授は、研究事例を挙げながら、研究室の説明をわかりやすくしてくださいました。

 ①群移動ロボットの協調運送制御について
 ②地図データに基づく防除(運搬)ロボットの自律ナビゲーションについて
 ③簡略化ファジィ推論を用いた日射量予測に基づく潅水制御システムについて

①②③については実際のロボット動画や、学生と手作りした機器や施設、トマト栽培の様子などを見せていただき、生徒たちはとても興味を持ったようです。

 又、AIにつながる複素ニューラルネットワークが遺伝子配列を使って開発されていることも説明してくださいました。

 安野教授の講義は、高校での様々な分野の学習が大学での研究に役立つので頑張って欲しい、工学は科学と技術の架け橋になる重要な分野なので、ぜひ工学に進んで欲しいというお話で締められました。

 

理数科行事 高大連携授業 徳島文理大学

 

理数科行事 高大連携授業(1・2年次合同)
「薬と毒の不思議な関係」

日 時 令和元年10月9日(水)
場 所 本校視聴覚教室
講 師 徳島文理大学 薬学部
    教授 姫野 誠一郎 先生

演 題 「 薬と毒との不思議な関係 」
              
 

 姫野教授は「薬毒同源」、薬と毒の作用は紙一重であり、毒の研究は生物学の研究につながると、次の具体例からお話し下さいました。

・ふぐ毒のような神経毒が鎮痛薬に転用されている事例
・サリンによく似た毒がアルツハイマー認知症の症状の軽減に聞く事例
・ヒ素が漢方薬に混ぜられている事例や白血病の特効薬に使われている事例


 
 次に、バングラディシュ等のアジアのヒ素被害の実情等も映像を通じて、環境問題解決について学習するのも薬学部が適していると教えてくださいました。

 姫野教授は講義中、「薬剤師は薬という鋭いメスの上手な使い方と安全性を理解し、使いこなせるサイエンティスト(科学者)でなければいけない」と述べられました。そして、薬学は総合的な学問であり、学問はまずあらゆることに対して素朴に疑問を抱くことが大切であると締められました。