SSH(スーパー・サイエンス・ハイスクール) 2019年文部科学省より指定 富西が目指すSSHは・・“人 財 育成”。国際感覚を持った地域を支える人財を育てます!! “ つながる ”「地域」,「世界」,そして「未来」 |
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TN-SCOPE Science(SS)理数科
理科実験出前教室 ~伝えよう科学の楽しさを!~ 令和6年9月13日(金)
理数科の1年次生15名が、今年度も阿南市横見小学校の6年生16名を対象に、理科実験教室を実施しました。今回は、iRobot社のプログラミングロボット「Root」を使用したロボットプログラミング教室を行いました。プログラミング言語「Scratch」を使い、イメージ通りにプログラムを作成し、タブレットでシミュレーションを行いながら、さまざまなミッションをクリアしていきました。高校生がアドバイスをしつつ、実際にコース上で動作を確認しました。
まず、Rootをコース上で1周させるミッションをクリアしました。次に、マーカーをセットしたRootでホワイトボード上に図形を描くミッションに挑戦しました。各グループで話し合い、円、三角形、四角形など、さまざまな図形を描くプログラムを作成して実行しました。
最後には、各グループが考えたプログラムを発表し、実際にコース上でRootを動かして図形を描いたり、イルミネーション機能で光らせたりするなど、創意工夫が光るユニークな発表会となりました。
SSH校として理科好きの生徒達を増やしたいという願いから小学生や中学生を対象として実施しています。今後も、続けていきたいと考えておりますので、気軽にお申し込みください。
2024 ロボットアイデア甲子園 四国大会 令和6年9月7日(土)
今年度の大会は、台風10号の影響で徳島大会が中止となりましたが、会場を香川県に移して合同開催されました。
ロボットアイデア甲子園は、産業用ロボットの見学後、実現可能かどうかではなく、さまざまな機械部品等の新しい使用法のアイデアを競うコンテストです。ユニークで斬新なアイデアが求められます。本校からは、理数科1年生5名が参加しました。
まず、ロボットシステムインテグレータについての説明があり、最先端の産業用ロボットに関する情報提供が行われました。その後、香川大学創造工学部機械システム工学領域の前山祥一教授より、「香川大のロボットに関する研究紹介」というテーマでご講演いただきました。続いて、実際に販売されている産業用ロボットの実演や、プロトタイプで現在も改良が進められているロボットの紹介があり、ロボット開発者から直接話を聞くことができる貴重な体験となりました。
ロボット見学後は、自由な発想で60分間、社会貢献やSDGsを踏まえた夢のあるアイデアを提案書にまとめました。
このイベントに参加したことで、新たな職業分野についての知見を得ることができ、将来の進路選択の一助となりました。貴重な体験を通じて、有意義な時間を過ごすことができました。
バッテリー教育プログラム:実習編(産業技術総合研究所 関西センター) 令和6年8月26日(月)
新たな産業の柱として徳島県が推進する「徳島バッテリーバレイ構想」の一環として、蓄電池に関する教育プログラムが導入され、本校がその指定を受けました。まず、7月には蓄電池に関する基礎知識を学ぶ授業(バッテリー教育プログラム:座学編)を受け、今回は大阪府池田市にある産業技術総合研究所(産総研)関西センターで小型電池製造実習を行い、理数科1年次生が参加しました。
実習は大きく4つの工程に分かれ、乾燥時間や充電時間のロスをなくすため、通常の順序を一部変更して効率的に行われました。初めて扱う器具や装置に戸惑いながらも、各グループにはアシスタントによる丁寧なアドバイスがあり、全員がリチウムイオン電池(パウチ型)の製造に成功しました。意外と簡単に作成でき、電圧も3Vの出力を確認し、LEDを点灯させたり、オルゴールを鳴らしたり、電気自動車の模型を動かしたりすることができました。電池製作後には、振り返りとしてスライドを使い、リチウムイオン電池の構造や仕組みについて理解を深めました。
今回の実習を通して、普段使用しているスマートフォンの中にも同様の電池が使用されていることを知り、その中に詰め込まれたさまざまな技術について改めて理解を深めることができました。
TN−サイエンスツアー 令和6年8月7日(水)
本年度より、新たな理数科行事として「探究する力」「創造する力」を育むために実施した『TN−サイエンスツアー』は、理数科1年次生を対象に行いました。世界最高性能の放射光を生み出すことができる大型放射光施設のSpring8(Super Photon ring-8 GeV)及びX線自由電子レーザー施設のSACLA(SPring-8 Angstrom Compact Free Electron Laser)研修と令和6年度SSH生徒研究発表会に見学団として参加しました。
Spring8研修では、放射光の発生原理について学び、実際に施設内部の実験スペースを見学させていただき、施設の大きさを体感することができました。生命科学や環境・エネルギー、新材料開発など様々な分野の研究開発に貢献していることから、世界的にもとても重要な施設であることを実感することができました。また、SACLAのX線自由電子レーザーは、これまで実現できなかった原子や分子の瞬間的な動きを観察可能にしたことで、難病の原因解明と薬の創出、地球環境を悪化させる物質の抑制方法の確立など、私たちの生活の向上に大きく役立つ重要な研究施設であることに魅力を感じました。
昼食後、神戸国際展示場で開催された全国のSSH校代表者による生徒研究のポスター発表に見学団として参加しました。本校からは、理数科3年次生の化学班が「髪の毛で世界の水質汚染を救う」という研究テーマで発表を行いました。興味のある発表を3つ以上聞くことを目標に、さまざまな分野の課題研究ブースをまわり、質問や意見交換を行い、交流を深めました。
今回のツアーは、専門家から直接話を聞くことができたり、研究の様子を見学させていただくことができ、貴重な経験となりました。
徳島県「バッテリーバレイ構想」による講義 令和6年7月11日(木)
徳島県の「バッテリーバレイ構想」の一環として実施された「バッテリー教育プログラム」は、理数科の1年次生を対象にした学びの場となりました。このプログラムでは、産業技術総合研究所が作成した資料を用いて、バッテリーに関する知識を物理や化学の視点から座学形式で学ぶことができました。
さらに、8月には産業技術総合研究所 関西センターで小型電池の製造実習を行い、実際に探究活動を通じて学びを深める予定です。この実習では、座学で学んだ理論を実践に結びつけることで、バッテリーに対する理解をより深めることができます。
SS1フィールドワーク(那賀川水質調査) 令和6年7月5日(金)
昨年度と同じ場所(大京原橋中央付近)で、理数科1年次生がSS1フィールドワーク(那賀川水質調査)に取り組みました。今回は、水量が多かったため、昨年度よりも浅い場所での調査になりました。那賀川の調査に関しては、徳島県危機管理環境部環境管理課水質担当者の御指導のもと、安全に行うことができました。パックテスト用に表層の水を採取し、網を使って小魚・エビ・サワガニ等を採集しました。また、川底の石を裏返し、ピンセットで摘んだり、スポイトで水をかけてバットに落として水生生物を採集しました。水質階級を知る手掛かりとなる指標生物であるヒラタカゲロウ等の採集を目標にして調査を行いました。
水生生物による水質判定方法やパックテストによる水質分析を通して、身近な水環境を理解し、環境保全への関心を高める良い機会となりました。
SS2特別講義(鳴門教育大学) 令和6年5月17日(金)
演題:「課題研究の進め方」
講師:鳴門教育大学 寺島幸生准教授
理数科2年次生対象に、SS2特別講義を実施しました。2年次生の研究の進行具合に合わせた、相談型の講義形式で実施しました。生徒は、数分程度で研究内容をスライドを用いてプレゼンしました。研究を行っていく上で困っていることを中心に発表し、仮説の立て方、実験による検証の仕方、実験データの取り方などがありました。寺島先生は、生徒との対話を通して研究の進め方について丁寧にご講演していただきました。
今後は、寺島先生からのアドバイスをもとに、6月末の中間報告を目標に研究を進めていきます。
令和6年度第12回四国地区SSH生徒研究発表会 令和6年4月6日(土)
本年度の四国地区SSH生徒研究発表会は、愛媛県立西条高等学校で開催され、理数科3年次生が参加しました。午前中はポスター発表の準備とリハーサルを行い、開催行事の後、12:30よりポスター発表が始まりました。112テーマの研究をAからDの4グループに分け、発表・質疑応答合わせて15分間を、それぞれ3回ずつ行いました。
3回のプレゼンテーションを通して、他校の先生方や生徒間で活発な意見交換が行われ、異なる視点や意見を収集することができました。科学的な探究のために必要な資質の向上や課題研究の取組の活性化につながる良い経験をすることができました。7月の最終発表と論文執筆に向け、追加実験等を行い、質の高い研究を目指します。
SS1、SS2特別講義(大阪大学) 令和5年12月8日(金)
第1部「太陽系の作り方」
第2部「重力可変装置を利用した課題研究の進め方」
講師 大阪大学大学院 久好圭治 特任研究員
大阪大学との高大連携事業を2部制で実施しました。第1部(6限)は、1・2年次生を対象に実施しました。惑星科学分野の研究について講義していただきました。太陽系がどのように形成されたのかについて、最新の研究結果を交えてわかりやすく説明していただきました。太陽系の惑星の形成について今まで信じられてきた「京都モデル」の矛盾点について、観測事実に基づき丁寧に解説していただきました。太陽系や生命誕生の謎を解き明かすために、隕石や微惑星の岩石中にある鉱物のもつ情報が必要であることも知ることができました。また、小惑星「りゅうぐう」から見事にサンプルリターンを成功させた「はやぶさ2」の「サンプルホーン」の開発には、久好先生が関わられた科学部の研究手法が利用されているそうです。
第2部(放課後)は、自然科学部と理数科の希望者対象に実施しました。久好先生がこれまでに関わってこられた科学部での研究や学会での発表エピソード、「はやぶさ2」開発にコラボしたこと等について、お話ししていただきました。微小重力を利用した研究が、教室内で簡単に精度良く実験できることを知り、今後の研究のヒントをいただきました。
久好先生は、午前中は大阪大学大学院の特任研究員であり、午後は高等学校の定時制で物理教師としての生活を20年以上続けられていました。先生の定時制での科学部の研究活動は、多くの方々と化学反応を起こし、さまざまなメディアにも取り上げられ、その活動が「書籍」(※)になっています。
(※)本校図書館にあります。是非読んでみてください。
「宙(そら)わたる教室」著者:伊与原 新、文藝春秋 「13歳からのサイエンス」著者:緑 慎也、ポプラ社
第1回SSH高等学校課題研究研修会参加 令和5年11月25日(土)13:00〜17:00 徳島大学理工学部K棟6F
徳島大学理工学部の先生方と城南高校が主催となり、今回の研修会が実施されました。理数科1年次生と城北高校や海部高校も参加しました。三好先生がファシリテーターとなり、研修が進められていきました。
KJ法によるグループワークを行い、課題研究のテーマを決める過程を学びました。まず、模造紙いっぱいに、自由奔放な研究テーマを書いた付箋を貼り、グループ討論により、意味のあるまとまりごとにメモをカテゴライズし、全員一致で架空のテーマを設定しました。そのテーマの何について解明していくのかをKJ法により集約し、最終的に現時点で一番解明したい現象や手法を決定し、研究の方向性について最終発表しました。
本校生徒だけでなく、他校生のテーマ設定についてのストーリーも共有することができ、協働や共創の場となりました。次回は2月に、今回の手法をもとにSSの時間を使って本テーマを決定し、発表を行う予定です。
徳島県立富岡西高等学校
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徳島県阿南市富岡町小山18‐3
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