TN-SCOPE Science(SS)理数科

SSH 理数科SS スペシャリストアカデミー②

理数科SS  スペシャリストアカデミー②
「内閣府ムーンショット型研究開発制度が実現する近未来の医療と医科学 ~未来の研究開発者への提言~」

日 時 令和3年1月15日(金)
場 所 本校視聴覚教室
講 師 独立行政法人国立病院機構 徳島病院 高田 信二郎 先生
演 題 「内閣府ムーンショット型研究開発制度が実現する近未来の医療と医科学
                           ~未来の研究開発者への提言~  」

 高田先生は、「ムーンショットとは人々を魅了する野心的な目標を掲げて世界中の研究者の英知を結集しながら困難な社会課題の解決を目指し、挑戦的な研究開発を進める研究開発制度である」として、医科学分野での破壊的イノベーション創出に向けた日本で現在進行中の挑戦による成果(徳島病院での先進的な取り組みも含む)を話してくださいました。
  ①ロボット リハビリテーション
  ②再生医療 リハビリテーション
  ③ゲノム編集 リハビリテーション
     ④サイバネテックアバター リハビリテーション
                     について、順を追って話をしてくださいました。

 障害受容の昨今についても触れられ、現在の医療は、再生医療・ゲノム編集・遺伝子治療・新たな治療薬を受け、動かない部分が動くかもしれないようになっている。そのときに備えて、今よりも体が弱らないようにリハビリテーションしましょうという段階であり、更にSociety 5.0時代のサイバー・フィジカル空間で活躍できるものを目指す時代に入っていると述べられました。
 高田先生は、「研究開発には直感が不可欠である。直感を強化するためには、深くて狭い専門知識を身につけるだけではなく、浅くて広い知識を身につけることも重要であり、何事にも興味を持ってしっかり学習して欲しい」と締められました。