理数科情報

新着情報

理数科行事 高大連携事業 鳴門教育大学

理数科行事 高大連携授業(2年次)
「課題研究の進め方」

日 時 令和元年6月26日(水)
場 所 視聴覚教室
講 師 鳴門教育大学 准教授 寺島 幸生 先生
演 題  「課題研究の進め方」  
 
 2年次は2学期から、本格的に課題研究が始まります。それに先立ち、課題研究の進め方の注意事項等について、わかりやすく興味を喚起するような内容の講義をしてくださいました。
 1.研究を始める前に
 2.テーマの見つけ方・決め方
 3.研究の進め方
 4.データの整理と表示
 5.研究のまとめ・発表
 
 生徒にとって、これからの課題研究や学習に生かすことができる貴重な経験となりました。講義を通して、身近なことの中にいろいろな研究対象となる課題がたくさんあることがわかりました。又、視点を変えることでそれらを見つけたり、そのデータのまとめ方によって思わぬ関係性を発見できたりする楽しさに気づいてくれたことと思います。
寺島准教授の講義は、何事にも疑問をもって多角的に見ることが大切であるということと、高校生であれ大学の科学者であれ、基本的探究過程は共通なので、ぜひその姿勢を身につけて欲しいというお話で締められました。

 

理数科行事 2年次 修学旅行

令和元年6月19日(火)
JAMSTEC
国立研究開発法人海洋研究開発機構
:Japan Agency for Marine-Earth Science and Technology

 横須賀にある、海と地球の研究所JAMSTECの見学をしてきました。川崎の工場地帯を車窓見学し、現地に到着しました。まず、会議室でスタッフの方の説明を聞いた後の高圧実験水槽の見学では、深海1000mの水圧を実験装置で再現し、発砲スチロール製の容器がみるみる縮小されていく様子を観察しました。
 次に海洋科学技術館に行きました。そこでは、「しんかい6500」の実物大模型・海底地震計・深海生物の標本をスタッフの方に説明していただきました。最後に、調査船整備場で深海巡航探査機「うらしま」の実物も見ることができました。探査機の内部構造についても説明していただき、また、使用されている浮力体を水につけて実際の浮力についても体感しました。
 これらの研究は以下のことに結びつけていくことができます。
 ・海底資源(メタンハイドレート、レアアース)からエネルギーや資源の問題
 ・地球環境の変動
 ・極限生物
 ・深海掘削 → 地球の内部構造
 ・地球の未来を予測する技術開発

 そして今も次々に新しい研究分野が考えられています。
 今回のJAMSTECの研修では、海や地球の謎を解明する研究や科学の最先端に触れ、これからの学習について意欲を高めることができました。

 

理数科行事 高大連携授業 徳島大学

理数科行事 高大連携授業(1・2年次合同)
「立体感って何?」

日 時 平成31年1月23日(水)
場 所 視聴覚教室
講 師 徳島大学 大学院社会産業理工学部 理工学域応用化学系
    教 授  陶山 史朗 先生
演 題 「立体感って何?」

 陶山教授は、ナノスケールの光機能材料、三次元フォトニクス、画像処理、フォトニックネットワークについてなど、わかりやすい事例を挙げながら、教授の研究室の説明をして下さいました。

 特に今回は3D(三次元)映像に関して、可変焦点レンズ型3D表示システム、DFD表示システム、アーク3D表示システムを紹介していただいた後、3D制作体験の実習をしていただきました。実習サポートとして、光応用の水科先生や大学院生の皆さんが入って下さり、制作中にアドバイスや大学のことについての質問に答えて下さいました。実際に、3D制作を各自が行い、富岡西高校生にとって大変有意義な実習となりました。

 陶山教授の講義は、この研究分野の深さとこれからの可能性の広がりから、この研究分野にぜひ進んで欲しいというお話で締められました。

 

理数科 日本学生科学賞 県審査表彰

第62回日本学生科学賞県審査表彰
平成30年12月27日(木)
場所:徳島県教育会館 4階会議室2

徳島県教育会館にて、第62回日本学生科学賞徳島県審査の表彰が行われました。本校からは、
島田・岸本・島上の3人の共同研究が入賞しました。


    入選  豆苗を早く育てるには

以下は表彰式等の様子です。

次年度の課題研究でも、日本学生科学賞で入選以上の賞を取れるような研究を目指して、
レベルアップしていきたいと考えています。
 

 

スペシャリストアカデミーが行われました(理数科)

スペシャリストアカデミー(大塚製薬) 平成30年12月19日(木)

 スペシャリストアカデミーとして理数科の2年次生を対象に、大塚製薬株式会社徳島ワジキ工場長 松谷 隆文先生をお招きして講演会が行われました。
 最初は生徒たちも緊張した面持ちでしたが、興味・感心を引く内容で、分かりやすく話をしていただき最後には質問もいくつか出てきました。「あきらめない、投げ出さない、逃げ出さない」「素直さと明るさと情熱をもつ」が大切だと学びました。 大変お忙しいところ、すばらしいご講演を行っていただき、ありがとうございました。

[生徒の感想]
○大塚製薬で働くためには、薬学や医療系の分野に特化する必要があると思っていたのですが、法学系やスポーツ系など様々な分野の専門家が集まっていると聞き、驚きました。
○「努力はいつかきっと報われるから、あとは自分をどれだけ信じるか。」という言葉が印象に残りました。
○魅力的な新商品を開発するためには「固定概念を打破し,柔軟な考え方を持つ」ということが必要だと知りました。
○実際に工場の見学に行ってみたいです。
○僕は夢がないので、まずは目標や目的を決めたい。

スペシャリストアカデミーが開催されました(理数科)

 2年次の理数科では、11月30日(金)にスペシャリストアカデミーとして、日亜化学工業の社員の方に講演をしていただきました。講演ではどのような大学生活を送り、どのような経緯で日亜化学工業に就職するに至ったかという話から、青色LEDと蛍光物質との組み合わせによる新たな光源の開発についても分かりやすく説明していただきました。先端技術の魅力を知るとともに、身近な会社が徳島だけでなく日本を代表する企業であるということを再認識しました。進路の事を考えるきっかけにもなり、普段の学習へのモチベーションが高まったという感想も多く見られました。 

〈生徒達の感想より〉
■今まで日亜化学工業について、どんな分野があるかなどは詳しく知らなかったので、とても面白かったです。製造する機械を自分たちで作っていることに驚き、関心を持ちました。ありがとうございました。
■お話をしてくださり、本当にありがとうございました。とても参考になるお話でした。自分の夢を叶えるために努力をすることが大事だということを感じました。夢に向かって頑張りたいです。
■日亜化学工業が普段どのような仕事をしているのか、初めて詳しく知ることができたのでよかったです。自分も化学に興味があったので、非常に参考になりました。ブルーライトが一つの板を通して白くなったのには驚きました。
■日亜化学工業がすごい企業だと改めて知ることができました。勉強することが大切だと思ったので、今習っている数学や物理をもっと頑張って勉強していきたいです。
■私の親戚に日亜化学工業で働いている人がいて、日亜では大体こういうことをしているんだろうなとは知っているつもりでいましたが、今回の講習を受けて新たな発見がたくさんできました。世界で活躍している話も聞けて、理数系の教科だけではなく、英語力も必要だと感じました。

理数科行事 高大連携授業 徳島文理大学

理数科行事 高大連携授業(1・2年次合同)
「遺伝子と生命・インフルエンザウイルス・IPS細胞」

日 時 平成30年10月31日(水)
場 所 本校視聴覚教室
講 師 徳島文理大学 薬学部
    教授 葛原 隆 先生
演 題 「 遺伝子と生命・インフルエンザウイルス・IPS細胞 」

 
葛原教授は生物を形作るのは、遺伝情報をのせたDNAの塩基配列によるもので、様々な生物の遺伝情報的にはあまり差がないというところからお話し下さいました。
理数科では、1年次から理数生物、2年次では理数生物探究として、生物分野を学んでいます。遺伝子と染色体、DNAの2重らせん構造、塩基配列の転写・翻訳、その半保存的複製における機構などを詳しいグラフィック動画や写真などで見せていただき、特に2年次生は理解を深めることができたようです。

 ・染色体の構造
 ・生物には共通の発生機構がある
 ・癌とはとういう状態か
 ・インフルエンザウイルスについて
 ・万能細胞とES細胞の問題点
 ・IPS細胞
 ・ノーベル医学生理学賞を受賞した本庶佑先生の癌免疫治療薬オプジーボ

なども、順を追って説明していただきました。

 葛原教授の講義は、生物には共通する遺伝子発現があるが、生物によって実行する遺伝情報が異なるので生物としての違いを生む。その違いを生じさせるのは遺伝情報を実行させる酵素の違いであり、酵素の働きを研究することで遺伝情報の発現調節を理解することができるという、生化学分野の研究の楽しさを感じさせてくれる話で締められました。

 

H30徳島県科学経験発表・科学作品展

第75回徳島県科学経験発表・科学作品展
科学経験発表
平成30年10月28日(日)
場所:徳島県教育会館 2階中会議室

徳島県教育会館にて、高校の部の科学経験発表会が行われました。参加校数4校・参加総数7テーマで、1ーマにつき20分程度の発表・質疑応答が行われました。審査発表・表彰後は特別審査員である鳴門教育大学の早藤先生から基礎データーの扱い方や検証方法、グラフと表の原稿のまとめ方などのお話があり、発表会の参加者は貴重な体験ができました。
                         入選  パラシュートの面積と速さの関係

科学作品展
平成30年10月26~28日
場所:徳島県教育会館

                        特選  天然酵母の可能性
                            タンパク質の変性とその可能性
                        入選  微生物電池
                            生き残れ酵素!
                            豆苗を早く育てるには
                            透明骨格標本
                            水しぶきと落下物の形状の関係
                            地震に強い地盤と建物の関係

次年度の経験発表会・科学作品展でさらなる飛躍ができるように、現2年次生もこれからの課題研究を頑張って欲しいと思います。

 

理数科行事 高大連携授業 徳島大学

理数科行事 高大連携授業(1・2年次合同)
「私たちの身の回りの高分子~そのサイエンスとテクノロジー~」

日 時 平成30年10月10日(水)
場 所 視聴覚教室
講 師 徳島大学 大学院理工学研究部 応用化学系 物質合成化学分野
    教 授  右手 浩一 先生

演 題 「私たちの身の回りの高分子~そのサイエンスとテクノロジー~」

右手教授の講義は、化学の学習はまず名前を覚え、分類することが大事であるというお話から始まりました。そして、今回のテーマである高分子化合物が私達の生活のあらゆる分野で使用され、現代社会になくてはならない学問・産業になっていることを身近な例を挙げながら説明して下さいました。

①汎用高分子について:PET、ポリエチレン、ナイロン等
②機能性高分子について
   光・電気  → 光ファイバー・スコープ・コンタクトレンズ等
   生体・医療 → 人工血管・人工腎臓等
   環境    → 砂漠に撒くポリマー等
③炭素繊維:飛行機や車の材料として
④砂漠に撒くポリマーや手術用縫合糸などの成分解性ポリマーは分解して出来た物質が無害である必要があることなど
⑤吸収性ポリマーが電解質を入れると、浸透圧や共通イオン効果によって性能低下を引き起こす理由等

右手教授の講義は、新しい技術の開発やそのための新しい発想が大切であり、日本が世界的にリードしている高分子分野を目指して進む生徒がもっと増えて欲しい、そのためにいろいろなことに興味を持って勉強して欲しいというお話で締められました。