理数科情報

2018年1月の記事一覧

理数科行事 高大連携授業 徳島文理大学

理数科行事 高大連携授業(1・2年次合同)
「薬剤師としてチーム医療に貢献できること」

日 時 平成30年1月24日(水)
場 所 百周年記念館
講 師 徳島文理大学 薬学部 教授 市川 勤 先生
演 題 「 薬剤師としてチーム医療に貢献できること 」

市川教授は、薬学は医薬品の創製や供給・医薬品の品質の確保・医薬品の適正使用に大きく貢献しており、また、薬剤師が環境や予防医学的な面から栄養科学・食品衛生学・毒性学などにも精通することで、それらの専門的な責任を果たしているというところからお話し下さいました。

1:薬の開発とその恩恵
  ・消化性潰瘍治療薬 シメチジン
  ・免疫抑制薬
  ・抗生物質、抗菌薬 等について
2:製剤開発による貢献
  ・ニトログリセリンを例にチーム医療への貢献
3:薬と毒、薬効以外の生体への作用(有害作用)
  ・薬が毒になる → 用いる量の違い
  ・中毒等について
4:治療薬物モニタリング:薬剤師が行う科学的な医療貢献
5:投与計画について
  など、順を追って説明していただきました。

市川教授は、医療における薬剤師の役割と社会に貢献するためには、化学・生物・物理・数学の知識が必要であり、さらに海外の研究や臨床情報をいち早く得るために英語力も欠かせないということや、医療全般にわたって、コミュニケーション能力が大事であるということをお話下さいました。そして薬学分野だけでなく、あらゆる事柄は基本を理解して応用となるので、今の高校での勉強を大切にして頑張って欲しいという言葉で締められました。