SSH令和8年度の取組

令和8年度 SMART四国大会2026(U20部門)

2026年8月28日 19時50分

 四国中央市立三島東中学校体育館にて開催された「SMART四国大会2026(U20部門)」に、本校から3名1チームで構成された4チーム(TN-AOGIRI、TN-HUMANITES、TN-TAIWAN、TN-VERMILION)が出場しました。

 今年の競技課題は「3分以内にフィールド上のピンポン球8個を4個のカップに収納・運搬し、獲得ポイントを競う」というもの。これまでに参加した大会の中でも最高難度を誇る難関課題でした。生徒たちは大会直前までプログラムの微調整を重ね、LEGOブロックの組換えやパーツ交換、バッテリーの充電チェックなど、細部にまで気を配りながら戦略と戦術を駆使して競技に挑みました。

 予選ラウンド(2回の競技)を粘り強く戦い抜き、見事決勝ラウンド(上位4チーム)へ進出したのは「TN-AOGIRI」。ハイレベルな戦いが繰り広げられた決勝トーナメントの末、見事準優勝に輝きました!

 惜しくも決勝進出を果たせなかった3チームも、練習通りの成果を発揮できたチームがあれば、本番直前にプログラムが消失する思わぬトラブルに見舞われたチームもありました。しかし、試合直前まで諦めずにプログラムと格闘し、仲間と切磋琢磨しながら最高のパフォーマンスを目指して挑み続けた経験は、生徒たちにとって大きな成長の糧となりました。優勝チームの圧巻の走りにも刺激を受け、次なる課題と目標が明確になった大会となりました。

今回の挑戦で得た悔しさと手応えを胸に、来年度は「満点優勝」を目指してさらなる技術向上に励んでいきます。応援ありがとうございました!

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令和8年度 富西STEAM教育「TN−アカデミックツアー」(環境・エネルギー教育支援事業)

2026年8月25日 18時50分

 8月25日(水)、理数科2年次生を対象に、今年度初となる「TN−アカデミックツアー」を実施しました。本ツアーは、環境問題やエネルギー問題を科学技術の力で解決しようとする企業や最先端の研究機関を訪問し、生徒の科学研究に対する視点を広げるプログラムです。

 富西STEAM教育の一環として、持続可能な社会を支える技術に触れ、「探究する力」「創造する力」「共創する力」を育むことを目的としています。また、1日を通してSSH事業等で整備した環境放射線モニター(Radi)を携行し、移動先や各施設での環境放射線量の計測実習も行いました。

【午前】おおさかATCグリーンエコプラザ(環境問題・SDGs)

午前中は、大阪市にある「おおさかATCグリーンエコプラザ」を訪問しました。職員の方による講義を受けた後、約120社におよぶ企業がSDGsや環境保全への取り組みを提示する展示ブースを自主研修しました。

生徒たちは、脱炭素社会に向けた省エネ技術や、プラスチックの資源循環、再生可能エネルギーの活用など、各企業の工夫と熱意に触れました。単に製品を作るだけでなく、使用後の回収・再利用まで見据えた持続可能なモノづくりの重要性を実感する機会となりました。

【生徒の気づき・感想】

「企業がそれぞれの強みを活かしてSDGsを推進している現場を目の当たりにし、環境問題へのアプローチの多様さを学びました。」

「プラスチックや廃材を『ゴミ』として切り捨てるのではなく、技術によって『資源』へと生まれ変わらせる発想の転換が印象に残りました。」

【午後】京都大学複合原子力科学研究所(最先端科学・エネルギー)

午後は、大阪府熊取町にある「京都大学複合原子力科学研究所」を訪問し、研究用原子炉(KUR)とその関連施設を見学しました。

一般的な発電用原子炉(熱と蒸気で電気を作る施設)とは異なり、研究用原子炉は核分裂時に発生する「中性子」や「放射線」を取り出して医療・理学・農学など多分野の研究に利用するための施設であることを学びました。

生徒たちは、厚さ1メートルの重厚なコンクリート壁や重密閉ドア、停電時に電磁石が外れて自動的に落下する安全制御棒など、厳重な安全対策を直接確認しました。特に、万が一の放射性物質漏洩を防ぐため施設内が低圧に保たれており、退出時に扉を開けると内部へ向かって風が吹き込む仕組みや、水中で荷電粒子が光速を超えた際に発する青い「チェレンコフ光」についての解説に、多くの生徒が見入っていました。

【生徒の気づき・感想】

「『原子力=発電』というイメージがありましたが、中性子線を用いたがん治療(BNCT)や植物内の水分量可視化、古代土器の元素分析まで、幅広い医療・学術分野で役立っていることを知りました。」

「建物の構造から気圧管理に至るまで、徹底された多重の安全対策に驚きました。科学技術を正しく理解し、適切に制御することの大切さを学びました。」

【振り返り】自分たちの「課題研究」へつながる新たな「問い」

研修を終えた生徒たちは、最先端技術や企業の取り組みから刺激を受け、自身の課題研究に対する新たなアプローチを見出しています。

【研究手法や発想の応用】

「現在取り組んでいる『ヒイロタケを用いた色素増感太陽電池』の研究において、施設で学んだ水分量可視化や技術開発の視点を活かし、色素抽出の効率化や軽量化についてさらに深掘りしたい。」

「島津製作所の測定技術やスローカメラを用いた観察手法を参考に、ミルククラウンの形状変化の解析に応用してみたい。」

【探究心の広がり】

「放射線が持つ新たな可能性と、リスクを制御する技術の両面を知ることができた。身の回りの科学的現象に妥協せず、とことん問いを深めていきたい。」

環境問題への多角的なアプローチから最先端の核科学技術までを体感した本ツアーは、生徒たちにとって視野を大きく広げ、今後の進路選択や課題研究へのモチベーションを大いに高める貴重な1日となりました。丁寧にご指導・ご案内いただきました「おおさかATCグリーンエコプラザ」および「京都大学複合原子力科学研究所」のスタッフ・研究者の皆様に、心より感謝申し上げます。

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令和8年度 富西STEAM教育(バッテリーバレイ教育プログラム:実習編)「産総研 関西センター 小型電池製造実習」

2026年8月24日 18時04分

 7月の座学編に続き、理数科1年次生が大阪府池田市の産業技術総合研究所(産総研)関西センターを訪問し、「小型電池製造実習」に取り組みました。

 実習では、事前に学んだ酸化還元反応の理論をベースに、手作業での電池作りに挑戦しました。銅箔へのスラリー塗布による負極の加工から、電極の電気溶接、指定サイズへの打ち抜き、短絡(ショート)を防ぐための薄いセパレータを用いた慎重な積層、そして電解液の注入まで、一連の工程を経てパウチ型リチウムイオンバッテリーを完成させました。特に負極へのスラリー塗布や、電極どうしが接触しないように重ね合わせる作業には、生徒全員が息をのむように集中して臨んでいました。

 「うまく作れただろうか」と不安混じりで見守る中、充電を経てしっかりと「3V」の出力が確認されると、驚きと喜びの声があがりました。性能評価の実験では、4人が作成した電池パックを並列接続し、ミニ四駆の特設コースでレースを実施。1周目のパワフルな走りから、3周目に向けて徐々にパワーが変化していく様子を観察し、自分たちの作った電池でマシンが動く感動とともに、バッテリーの特性を肌で感じ取ることができました。

 また見学時には、角型や円筒形、車載用バッテリーなどの実物にも触れることができました。毎日使うスマートフォンの中に今回のパウチ型バッテリーが内蔵されていることを実感し、内部の構造に想像を膨らませるなど、実習を通した体験が確かな知識として定着した様子が窺えました。

 プログラムは次回、実際の工場で電池が大量生産される工程を見学する予定です。座学編・実習編を終えた生徒たちにとって、最後の「工場見学編」が待ち遠しくなる充実した実習となりました。

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令和8年度 「TN−サイエンスツアー」

2026年8月5日 19時52分

理数科1年次生を対象に理数科行事「TN−サイエンスツアー」を実施しました。本ツアーは、最先端の科学技術に触れて視野を広げるとともに、全国規模の生徒研究発表会を見学することで、生徒の「探究する力」や「創造する力」を育むことを目的としています。

SPring-8SACLA研修

午前中は、世界最高性能の放射光を生み出す大型放射光施設「SPring-8Super Photon ring-8 GeV)」と、X線自由電子レーザー施設「SACLASPring-8 Angstrom Compact Free Electron Laser)」を訪問しました。

SPring-8では放射光の発生原理や実験スペースを見学し、生命科学、環境・エネルギー、新材料開発など多岐にわたる分野で重要な研究拠点となっていることを実感しました。

続くSACLAでは、海外の同規模施設と比べて非常に短距離でありながら、世界最高性能を発揮する日本の優れた加速器技術について学びました。

見学中には、大規模な施設を目の当たりにして「SPring-8の消費電力は1日どれくらいなのだろうか?」という新たな問いが生み出されました。今後は、授業で学んだ「フェルミ推定」の手法を活用し、自ら数値を推測して考察を深めていく予定です。

SSH生徒研究発表会(見学団として参加)

午後からは、神戸国際展示場で開催された「SSH生徒研究発表会」に「見学団」として参加しました。全国のSSH校による高度なポスター発表を見学し、同年代の高校生と積極的に質疑応答や交流を行いました。全国レベルの研究発表を直接体感したことは、今後の自分たちの研究テーマ探しに向けた大きな刺激となりました。また、2年後に自分たちが発表者としてこの舞台に立つイメージを持ち、今後の探究活動に対する意識やモチベーションを高めることができました。

今回のツアーを通して、最先端の現場から科学的な問いを発見し、将来の研究活動への第一歩を踏み出す充実した機会となりました。今後の生徒たちの主体的な探究活動に繋げていきます。

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令和8年度 ロボットアイデア甲子園2026四国大会 令和8年7月31日(金)

2026年7月31日 18時38分

7月31日(金)、しこちゅ~ホール(四国中央市市民文化ホール)にて「ロボットアイデア甲子園2026」が開催され、四国4県から約80名(本校から15名)の生徒が参加しました。本イベントは、ロボット産業への関心を高めるとともに、高校生の柔軟な発想と発信力を養うことを目的としています。

当日は産業用ロボットの見学を行った後、社会課題の解決やSDGsを踏まえたオリジナルのロボットアイデアの作成に挑戦し、自由な構想をアイデアシートに表現しました。

厳正な審査の結果、本校生徒2名が通過し、10月3日(土)に産業技術総合研究所(香川県)で行われる四国大会(発表会)への進出が決定しました。次のステージでも素晴らしいプレゼンテーションができるよう、しっかりと準備に励んでいきます。

令和8年度 富西STEAM教育「バッテリーバレイ構想教育プログラム」

2026年7月14日 18時09分

 理数科1年次生を対象に、富西STEAM教育の一環として「バッテリーバレイ構想教育プログラム」を実施しました。徳島県が推進する「バッテリーバレイ構想」と連携した本プログラムも今年度で開始3年目を迎え、本校の特色ある探究活動として着実に定着しています。

 今年度は2時間枠を確保して実施し、産業技術総合研究所作成の専門資料を用いながら、物理・化学の視点からバッテリーの構造や仕組みについて座学形式で深く学びました。さらに、8月に産業技術総合研究所(関西センター)で予定されている「小型電池製造実習」に向けた予習・事前学習も丁寧に行いました。

 本プログラムでは、座学での知識修得にとどまらず、夏の実習や工場見学といった実践的な学びを段階的に推し進めていきます。理論と実践を結びつける体験を通して、生徒たちの視野を広げ、これからの社会で求められる「探究力」「創造力」、そして仲間と協力して課題に挑む「共創する力」を着実に伸ばしていきます。

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令和8年度 SS1フィールドワーク(校内水質調査・環境放射線計測)

2026年7月9日 16時55分

理数科1年次生が、学校敷地内にて「SS1フィールドワーク」を実施しました。

今年度は前日までの雨量が多く、那賀川の増水による安全面を最優先に考慮し、急遽実施場所を校内の池へと変更して調査を行いました。生徒たちは手分けして池の水質調査に取り組んだほか、2グループに分かれて環境放射線モニタ(Radi)を用い、校内の自然放射線(γ線)の計測を実施しました。

あえて身近な学校敷地内に目を向けることで、目に見えない自然放射線という環境要素を客観的に捉える重要性を学びました。水質分析と放射線計測という異なるアプローチを通じて、生徒たちにとっては今後の課題研究に向けた新たなテーマのヒントを得る貴重な機会となりました。

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令和8年度 SS特別講義「あらためて月を考える」~身近な天体で科学的探究を体験する~

2026年4月30日 18時56分

4月30日(木)、理数科1年次生を対象にSS特別講義を実施しました。

講師には、大阪府立今宮工科高等学校定時制課程講師であり、大阪大学大学院理学研究科宇宙地球科学専攻の元特任研究員でもある久好圭治先生をお迎えしました。久好先生は、ドラマ『宙わたる教室』のモデルとしても知られ、生徒とともに重力可変装置を製作して教室内に他惑星の重力を再現するなど、独創的な研究を手掛けられてきた方です。今回は、これから課題研究に取り組む理数科1年次生に向け、身近な天体である「月」を題材として科学的探究の視点や問いの立て方についてのヒントをいただきました。

講義では、月の誕生に迫る「巨大衝突説」やマグマオーシャンの存在、自転周期と公転周期が一致する仕組み、地球と月の距離が年に約3cmずつ離れている事実など、最新の知見を交えた刺激的なお話が展開されました。単なる「天体」としてだけでなく、将来的な資源や有人滞在の拠点といった新たな視点からのアプローチに、生徒たちは深く引き込まれていました。

生徒の感想・疑問(受講後アンケートより抜粋)

「これまでは天体としてしか月を捉えていませんでしたが、資源や有人活用の可能性という新たな視点から考えることができ、ロマンと面白さを感じました。誰かの研究を聞くだけでなく、自分自身の手で研究し、真相を突き止めたいという思いが強まりました。」

「講義を通して色々なことに興味が持てたので、自ら調べてみたいです。本校にある実験機械も積極的に活用して研究に挑戦したいと思いました。」

「月の誕生に関する巨大衝突説や、自転と公転の周期が等しい(約27.3日)ことに驚きました。月面基地の運用や21世紀中の人間生活の可能性について、もっと深く知りたいです。」

「極限の高温状態(2,800℃)に耐えるロケットの金属材料や、極低温(-170℃)とされる『永久影』に存在すると言われる水の状態など、物質や地質構造に関する技術的な側面に非常に興味が湧きました。」

「マグマオーシャンにおいてナトリウムやカリウムが浮上し、マグネシウムが沈降した後のプロセスなど、元素の挙動と月の核の構造についてより詳しく知りたくなりました。」

普段見上げている月という身近な存在から無数の「問い」を生み出すプロセスを体感し、生徒たちにとって今後の課題研究への大きなモチベーションとなる貴重な機会となりました。

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令和8年度 第14回四国地区SSH生徒研究発表会 令和8年4月4日(土)

2026年4月4日 18時43分

4月4日(土)、四国大学交流プラザ(徳島県/事務局:徳島科学技術高等学校)にて「令和8年度 第14回四国地区SSH生徒研究発表会」が開催され、理数科3年次生が参加しました。本発表会は、生徒同士の科学的なコミュニケーションの場を設け、課題解決能力やプレゼンテーション力の向上を図ることを目的としています。当日は118テーマの研究発表が出展され、A~Dの4グループに分かれて発表と他班の見学を交互に3回ずつ実施しました。

他校の生徒や先生方との活発な意見交換を通じて深い学びが得られ、互いに大変良い刺激を受けることができました。今年度からは研究活動を2年次生で完結させる取り組みとなったため、本発表会が研究の集大成(最終発表)となります。今後は「サイエンスイングリッシュ」の授業にて、研究論文のアブストラクト(英文要約)作成を進めていきます。

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