SSH令和8年度の取組

令和8年度 富西STEAM教育(バッテリーバレイ教育プログラム:実習編)「産総研 関西センター 小型電池製造実習」

2026年8月24日 18時04分

 7月の座学編に続き、理数科1年次生が大阪府池田市の産業技術総合研究所(産総研)関西センターを訪問し、「小型電池製造実習」に取り組みました。

 実習では、事前に学んだ酸化還元反応の理論をベースに、手作業での電池作りに挑戦しました。銅箔へのスラリー塗布による負極の加工から、電極の電気溶接、指定サイズへの打ち抜き、短絡(ショート)を防ぐための薄いセパレータを用いた慎重な積層、そして電解液の注入まで、一連の工程を経てパウチ型リチウムイオンバッテリーを完成させました。特に負極へのスラリー塗布や、電極どうしが接触しないように重ね合わせる作業には、生徒全員が息をのむように集中して臨んでいました。

 「うまく作れただろうか」と不安混じりで見守る中、充電を経てしっかりと「3V」の出力が確認されると、驚きと喜びの声があがりました。性能評価の実験では、4人が作成した電池パックを並列接続し、ミニ四駆の特設コースでレースを実施。1周目のパワフルな走りから、3周目に向けて徐々にパワーが変化していく様子を観察し、自分たちの作った電池でマシンが動く感動とともに、バッテリーの特性を肌で感じ取ることができました。

 また見学時には、角型や円筒形、車載用バッテリーなどの実物にも触れることができました。毎日使うスマートフォンの中に今回のパウチ型バッテリーが内蔵されていることを実感し、内部の構造に想像を膨らませるなど、実習を通した体験が確かな知識として定着した様子が窺えました。

 プログラムは次回、実際の工場で電池が大量生産される工程を見学する予定です。座学編・実習編を終えた生徒たちにとって、最後の「工場見学編」が待ち遠しくなる充実した実習となりました。

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