2月14日(金)、本校にて「令和6年度 SSH課題研究発表会・公開授業」を開催しました。
公開授業では、富西STEAM教育の実践として、教科横断型の授業を行いました。バスケットボールのシュート確率と戦術について学ぶ「体育×数学」、宇宙エレベータの現状と課題について学ぶ「英語×物理」、今回の共通テストのような古典に見られた化学反応について学ぶ「国語×化学」など、教員のわくわくする姿に生徒もわくわくした様子でした。
研究発表では、普通科・理数科両方の生徒が社会課題や科学的探究に関する多様なテーマに取り組み、その成果を発表しました。また、SSH台湾研修の報告も行われ、国際的な視野を広げる機会となりました。
発表会・公開授業には、県教育委員会をはじめ、SSH運営指導委員の方々が参加され、たくさんの御意見をいただきました。引き続き本校SSHの取組を充実していきます。
発表テーマは次のとおりです。
「海外の文化に触れてみよう!!~高校生活の中で異文化を感じる方法~」「SNSを活用して徳島県を盛り上げるには」「徳島県の若い世代の献血率を上げる」「富西周辺の安全な避難場所を見つけよう」「おもちゃが促す乳幼児の能力」「2024年問題~トラックドライバーの現状と私たちが出す提案~」「空気抵抗と形状の関係について」「廃棄される食品で代用できるた日焼け止め」「ハシボソガラス、ハシブトガラス、トビの関係性」「第2カプレカ数の可能性」
次の通り,令和6年度富岡西高校生徒課題研究発表会・公開授業を実施します。
1 日時 令和6年2月14日(金)
2 場所 徳島県立富岡西高等学校
3 日程 *詳細は実施要項で確認してください
13:15~15:40
4 対象 近隣中学校教員・県内高等学校教員
5 申込 参加申込書に必要事項をご記入の上,メールにてお申し込みください
令和6年度 SSH課題研究発表会・公開授業要項.pdf R6_別紙 参加申込書.docx
今年度は、台南・高雄地域を中心にSSH台湾研修を実施しました。
12月16日(月)
初日は、関西国際空港から高雄空港へ到着後、台南市楠西区へバスで移動し、「田寮月世界地景公園」で研修を行いました。この地形は主に泥岩(マッドストーン)から成り立っており、風化や侵食によって形成された急峻な崖や谷が特徴です。この特異な地形が、他の地域には見られない荒涼とした美しさを生み出しており、まるで月面を思わせることから「月世界」という名前がついたそうです。
12月17日(火)
研修2日目は、昨年度姉妹校となった國立新化高級中學との交流を行いました。午前中には歓迎セレモニーが行われ、午後から科学的交流として、『重力加速度は緯度に依存する』を検証するための共同実験や、自然放射線の計測、そして「pH指示薬の研究」のミニ課題研究内容を英語版に変換したスライドで発表しました。さらに、翌日の研修地である烏山頭ダムについての事前学習内容について英語でプレゼンテーションを行いました。また、新化高級中學での授業体験もさせていただきました。
放課後には、研修に参加した全生徒がホームステイを体験しました。
12月18日(水)
午前中は、新化高級中学校周辺を散策し、サツマイモ栽培研究を行っている施設を訪問し、授業体験も行いました。昼食後、ホームステイ先でお世話になったバディと一緒に、「烏山頭ダム」で研修を行いました。台湾で不毛の大地と呼ばれていた嘉南平原に、堰堤長1,273mという当時東洋一の規模で、総延長16,000kmにおよぶ給排水路を完成させた八田與一の土木技術について学びました。堰堤の上を徒歩で移動し、そのスケールの大きさを実感しました。
その後、本校生徒だけで台南官田水雉生態教育園区へ移動しました。ここは、主に絶滅危惧種である水雉(ミズキジ、スイチ(キ):クイナのこと、レンカク、タマシギなど)の保護とその生態の保全研究を目的としています。園区内で水雉をはじめとする様々な動植物を観察することで、自然環境について学びました。
12月19日(木)
この日は、午前中に台南大学の黄銘誌先生から、台南地域の植物相や生態系、水産業における養殖技術についての講義を受けました。また、ダイオウグソクムシ研究中に新種(エノスイグソクムシ)を発見した経緯についても学びました。
午後は、台南水産研究所(行政院農業委員会水産試験所台南支所)で高級魚ハタを初めとする輸出用魚の養殖技術に関する講義を受け、養殖場を見学しました。その後、國立故宮博物院南部院へ移動し、博物館での保存科学の手法について学びました。
12月20日(金)
この日は、これまでの研修内容を振り返り、デジタルレポートにまとめました。最後に、高雄空港から関西国際空港へ移動し、帰国しました。
徳島大学で開催された日本金属学会・日本鉄鋼協会中国四国支部第57回「若手フォーラム」において、高校生ポスターセッションに出場しました。発表を通じて、専門分野で活躍されている研究者の方々から直接指導や助言をいただき、大変有意義な時間を過ごすことができました。事前準備は決して簡単ではありませんでしたが、その過程を通じて多くの学びと成長を実感しました。特に、専門家からのフィードバックは今後の研究活動に大きな刺激となり、今後の更なる努力に繋がる貴重な経験となりました。
データ&ストーリーLLC代表の柏木吉基先生によるデータサイエンス講義がありました。1年次生を対象に「問いの作り方」というテーマで、体育館でワークショップを行いました。グループに分かれて2種類のカードを使って問いを作り、グループで問いを共有しました。問いづくりを通して探究する意義がある問いや検証の道筋が見える問いとは何かを考えることができました。今日学んだことを今後の探究活動に生かしていきたいと思います。
令和6年度のSMARTは、愛媛県四国中央市の金生公民館で開催されました。本校は、5チーム(TN-Antares、TN-Create、TN-alpha、TN-SasakiTwins、TN-SWORD)が参加しました。
SMARTとは、スマート移動型&自律移動型ロボットトーナメントの略称であり、LEGO社のロボットキットで製作された自律型移動ロボットによる競技会です。
今回の競技課題は、制限時間3分間内に、ロボットは競技フィールド上に置かれた7個のピンポン球を拾います。その間に4本の減点ペットボトルを避けながら、6本の加点ペットボトルを倒します。競技終了時点で、ピンポン球の状態、加点・減点ペットボトルの状態、リトライ回数、フライングの有無により計算したポイント合計により、競技の勝敗が決まります。そのため、ロボットにはピンポン球のある場所へ効率的に移動し拾うこと、狙ったペットボトルを確実に倒す機能が求められます。
まず、16チームで予選が行われました。3分間で満点(23点)を目指し、最後の瞬間まで減点を最小限に抑える戦術を考え、最善のプログラムを選択し、ロボットの動きを見守りました。競技フィールドのコンディションにより、微妙な動きの変化が生じたチームもあり、富西からは予選通過8チーム中、1チームが選出されました。本戦では、対戦相手の完璧なロボットの動きにより大きくリードされ、惜しくも2回戦に進むことができませんでした。全てのチームが、大会直前までロボットの調整やプログラミングの修正を行い、3分間力を出し切りました。
次回は、SMART秋季大会(年齢制限なし)大会に参加します。試合終了後、早速改善点を検討したり、新たな戦略を考えたりするチームもありました。各チーム最速タイムを目指して頑張ります。応援よろしくお願いします。
理数科3年生による課題研究発表会を、スライドを用いて行いました。今回は夢ホールをお借りし、ステージ上で発表を行いました。発表会には、SSH運営指導委員や教育委員会の方々、理数科1・2年生、普通科の生徒、保護者、そして近隣の中学校も参加しました。司会進行は理数科2年生が担当し、各発表後には活発な質疑応答が行われました。初めての試みでしたが、準備や後片付けなども全員が協力し、スムーズに発表会を進行することができました。
今後は、いただいたアドバイスシートや評価シートを参考に、修正や追加実験を行いながら、研究論文を仕上げていきます。
次の通り、令和6年度富岡西高校SSH理数科生徒課題研究発表会を実施します。
1 日時 令和6年7月19日(金)
2 場所 阿南市文化会館・夢ホール
3 日程 *詳細は実施要項で確認してください
13:20~15:10
4 対象 近隣中学校教員・県内高等学校教員
5 申込 参加申込書に必要事項をご記入の上、Mailにてお申し込みください
*本校生徒の保護者及び近隣の中学生徒(制服を着用)は、直接会場にお越しください。会場で受付を行います。
R6_課題研究発表会_要項.pdf R6_別紙参加申込書.docx
本年度も、データ&ストーリーLLC代表の柏木吉基先生によるデータサイエンス講義(オンライン)がありました。4限目は2年次生を対象とした、今後の課題研究の進め方についての講義でした。事前に送っていた各グループの研究テーマと研究のゴールについて、丁寧にご助言していただきました。さらに、課題研究を進めていく上での疑問や悩みについても答えてくださいました。6・7限目は、1年次生を対象に、「探究学習(研究)って何するの?」というテーマで、探究活動とは何か、その重要性、進め方などをわかりやすく話してくださいました。本日学んだことを今後の探究活動に生かしていきたいと思います。
ペンパル交流をしている台湾の新化高級中學から、手紙と贈り物が届きました。今回は、ペンパルのメンバーだけでなく、昨年12月に来校した際に交流したホストファミリー生徒、バディの生徒、所属したホームルーム生徒への手紙もあり、数多くの生徒達が交流できました。富西生も手紙やプレゼントを準備し、5月中旬に発送しました。先日、新化高級中學の先生から「届きました」というお礼のメールをもらいました。これからも、ペンパル交流を通じて友好を深めたいと思います。
3月19日(火)SAとSSの代表者による発表会を実施しました。SAは11HRから14HRの各クラスの代表4グループ、SSは15HRから物理・化学・生物・数学分野の4グループが発表しました。
1年次生は、英語コミュニケーションⅠの授業で「幸せホルモン」と呼ばれるオキシトシンについて学習しました。大学で生物学を専攻していたALTのイザベル先生が、1年次各クラスで、ホルモンや人間の体のしくみ、病気との関連などについて英語で授業をしてくれました。最後には学習したことの確認のクイズがあり、盛り上がりました。英語の教科書で学習したことを生物の視点でより深く学ぶ良い機会となりました。
2月23日(金)に実施された「徳島未来創造・アップデート・コンテスト2023」最終審査会において、
本校2年次生のグループが優秀賞に輝きました。
本大会は、徳島の未来を担う高校生を対象に、「未来に引き継げる徳島」の実現に向けた「徳島をより良くするためのアイデア」を自由に提案するものです。本校生徒のグループは「自動化社会の形成」というテーマで、スマート農業による、誰もが簡単に農業を始められる社会の形成について提案しました。120件の応募の中から一次審査を通過し、県内高等学校及び中等教育学校 6校10組による「最終審査会」に出場しました。
「最終審査会」では、徳島県知事をはじめとした5名の審査委員に対してプレゼンテーションをしました。SA(総合的な探究の時間)の中で取り組んできた研究内容が大舞台で披露でき、貴重な経験ができました。研究にご協力いただいた皆様方、ありがとうございました。
2月14日(水)1年次のSA模擬発表会を開催しました。各クラス内でグループに分かれて進めてきた課題研究の集大成となる内容を発表しました。オンラインでデータ&ストーリーの柏木吉基先生にも参観してもらい、コメントをいただきました。また、クラスメイトからはアドバイスシートをもらったり、各自で振り返りもしました。2年次での課題研究につなげたいと思います。