SSH令和7年度の取組

令和7年度 バッテリー教育プログラム:工場見学編(PPES松茂工場) 令和8年3月19日(木)

2026年3月19日 18時00分

プライムプラネットエナジー&ソリューションズ(PPES)徳島工場を見学

 令和8年3月19日(木)、理数科1年次生24名が、SSH事業「バッテリー教育プログラム」の一環として、プライムプラネットエナジー&ソリューションズ株式会社(PPES)徳島工場を訪問し、リチウムイオン電池の製造現場を見学しました。

 今回の見学は、これまでの実験・実習で学んできたリチウムイオン電池の基礎知識を実際の産業現場と結び付け、最先端の製造技術や品質管理、安全管理について理解を深めるとともに、将来の進路について考える機会とすることを目的として実施しました。

 PPESは、ハイブリッド自動車(HEV)用リチウムイオン電池の世界的メーカーであり、世界シェアの約3割を占める最先端企業です。当日は、電極板の組み立てから電解液の注液、真空乾燥、活性化(エージング)、各種検査、モジュール組立、最終検査まで、一連の製造工程を見学しました。

 生徒たちは特に、電解液を2回に分けて注入する工程や、注液前後の重量測定による品質確認に強い関心を示していました。また、ヘリウムガスを用いた微細な漏れ検査や100℃を超える高温乾燥工程など、高い品質と安全性を支える技術について学ぶことができました。

 見学を通して、生徒たちは「人の命に関わる製品だからこそ、安全に妥協しない」というものづくりの姿勢を強く感じ取っていました。工場では多くの工程が自動化されている一方で、最終的には人の目による確認が徹底されており、機械と人間がそれぞれの役割を担いながら高品質な製品づくりを支えていることを理解しました。

 また、電池の膨張や破裂を防ぐための安全弁の設計や、品質保証のために時間をかけて行われる活性化(エージング)工程についても学び、安全性を第一に考えた製品開発への理解を深めました。

 さらに、生徒たちは製造工程だけでなく、働く人への配慮にも注目していました。厳格な入退室管理や指差し確認の徹底、充実した休憩環境など、安全で働きやすい職場づくりへの工夫に感心する様子が見られました。

 見学後には、

「科学技術は常に進化しているので、学び続けることが大切だと感じた。」

「リチウムイオン電池のように、社会に大きく貢献できる研究や仕事に興味を持った。」

「実際の現場を見ることで、ものづくりの仕事について具体的に考えることができた。」

「将来の進路の選択肢として、電池やエネルギー関連の分野を考えてみたい。」

 といった感想が寄せられました。

 また、見学後には「全固体電池はどこまで性能を向上できるのか」「製造工程で発生した廃棄物はどのように処理されるのか」など、新たな疑問や探究課題を持つ生徒も多く見られました。

 今回の工場見学は、学校で学んだ知識が実際の産業界でどのように活用されているのかを体感し、生徒たちの科学的探究心や進路意識を大きく高める貴重な機会となりました。今後は、この見学で得た気付きや疑問をSSH課題研究や理数科での学習につなげ、さらに学びを深めていきます。

バッテリー教育プログラム:工場見学編(PPES)_001 バッテリー教育プログラム:工場見学編(PPES)_002