鳴門教育大学大学院の研究員による英語で理科授業を本年度も行いました。昨年度より、普通科2年次理系の生徒にも実施しています。2限目は普通科、4限5限は理数科生徒を対象にオールイングリッシュでの理科実験授業を実施しました。SAGAR Meenal Yashna:フィジー(主授業者)、SHI Weina:中国、LI Ying:中国(補助授業者)各先生による「混合物と分離」を2・5限目に、JAMO Deila:モザンビーク(主授業者)、BANZE Alaudino:モザンビーク(補助授業者)各先生による「食物の分類(含有タンパク質検出)」を2・4限目に実施しました。実験やグループワーク及びディスカッションを行い、事前に配付された単語リストを活用し、コミュニケーション力をフルに発揮して授業に挑みました。
交流会では、研修員の出身国の紹介を英語でプレゼンしていただいた後、理数科2年次生が課題研究のアブストラクトを1分程度で発表しました。生徒は、科学的な内容を英語で理解するという貴重な体験により、語学を学ぶ意識が高まったようです。
11月10日(金)15時40分~
台湾オンライン交流の4回目を実施しました。
今回は「日本語講座①」として基礎的な挨拶をパワーポイントにまとめ発表しました。
相手生徒も積極的に日本語の会話練習に参加してくれました。
相手生徒からは「中国語講座②」として、前回の基本的な挨拶を復習した後、食べ物の単語などを教えてもらい覚えた単語を使って会話文に挑戦しました。
12月13日に新化高級中学の皆さんが来校した際に積極的に中国語で会話を楽しんでもらいたいです。
次回のオンライン交流には、新化高級中学のみなさんが日本へ来た際に役立つフレーズをたくさん準備しておきたいです。
京都大学が高大接続・高大連携活動の一環として、全国的に展開している学びコーディネーター事業を利用して、理学研究科 物理学・宇宙物理学専攻 博士後期課程の大学院生に「元素の起源」というテーマで出前授業をしていただきました。
宇宙に存在する元素が、どのように合成されてきたかについて、1.ビッグバンによる合成過程、2.恒星の内部での合成過程、3.鉄よりも重い元素の合成過程について、図や動画をもとにわかりやすく説明していただきました。現在研究中の超新星爆発による元素合成の過程についての説明や、世界初の観測に成功したお話などは、生徒の興味・関心が最も高いものでした。
今回の授業を受け、「元素の起源」を研究することは、生命の起源の完全な理解につながることがわかり、宇宙・惑星科学分野における研究の魅力や醍醐味を感じることができました。
徳島大学常三島キャンパスで開講された、「科学への誘い~advanced~」 に富西生12名が参加しました。「簡単な有機反応をマイクロスケールでやってみよう!」では、教科書に掲載されている有機反応に関する現象が、次々と自分の目で確認でき、匂いや色の変化を体感することができました。「DNAの制限酵素地図を作成しよう!」では、DNAについて講義を受けた後、マイクロピペットを駆使して正確な液量を計り取る技術を学び、実際の研究の現場で使われているDNAの制限酵素地図作成の技術を体験しました。「宇宙を支配する謎の素粒子,暗黒物質を探そう!」では、ダークマターを検出する手法を学び、鉛ブロックで不要な電磁波を遮蔽する構造を考え、研究室と同様の手法で測定を行いました。第2部の天体観測にも参加し、土星のリングの観察や、月の表面の観察も行いました。2日間を通して、研究に携わる方々から多くの刺激を受け、科学に対する学習意欲が高まりました。
昨年度より参加している阿南光高校と徳島大学生物資源産業学部との高大連携事業で、徳島大学生物資源産業学部(常三島キャンパス)研修が実施され、今年度は富西生3名も参加しました。まず、大学生の活動場所であるイノベーションプラザを見学し、鳥人間コンテストや阿波電鉄プロジェクト、ロケット研究、ロボットコンテスト等の活動について担当の学生さんから説明を受けました。
次に、VBL棟で中澤研究室を見学しました。「香酸系柑橘を用いた精油生産」のミニ講義で、スダチ加工廃棄残渣からの精油抽出方法や6次産業化へのアイディアについてわかりやすく説明していただきました。
最後は、生物生産コース研究室を見学しました。宇都研究室の「腫瘍移植鶏卵を用いたガンの創薬研究」では、鶏卵を用いることで、スピーディーで多種類の研究ができる手法について説明をしていただきました。実際に鶏卵にがん細胞を移植する操作を体験させていただきました。創薬研究が薬学部以外でもできることに驚きました。後藤研究室の「生物のもつ優れた環境適応性の解明〜生体膜の機能解明を目指して〜」では、高圧力下での細胞の変化や、その機能を解明する研究が行われていました。圧力が生物環境にどのような変化をもたらすのかについてわかりやすく講義していただいた後、研究室での実験風景を見学させていただきました。
短い時間でしたが、大学構内の施設や実験風景を見学でき、良い刺激となりました。今後の進路選択に活かすことができました。
ロボットアイデア甲子園は、実際に産業用ロボットを見て、斬新で、ユニーク、そして実現化できるような新たな使用法のアイデアを競うコンテストです。本校からは、2年次生3名が参加しました。
まず、開催企業センターの専門家の方から、直接産業用ロボット及びロボットシステムインテグレーションの講義を受けました。次に、普段見ることができない、迫力満点の産業用ロボットシステムを、実際に間近で見学し、体験することができました。
ロボット見学後、感動冷めやらぬうちに、自由な発想で、ロボットの使用法やアプリケーションについてのアイデアを考え、提案用紙にまとめました。
今回のイベントに参加して、技術者の皆さんの思いや、ロボットに込められた様々なメッセージをしっかりと感じとることができました。貴重な体験ができ、大変有意義な時間を過ごすことができました。
台湾との交流に向けて、様々な活動が始まりました。
7月10日(月)1、2年次生を対象に台湾出身のリ・センセイさん(兵庫教育大学大学院研究生)が台湾の文化、社会問題、日本との関係、ご自身の留学生活についてなど幅広い話題で話をしてくださいました。台湾に親しみを感じたり、リさんの前向きな姿勢に刺激を受けた生徒も多かったようです。
7月10日(月)14日(金)18日(火)には、橋本恵理先生の中国語講座がありました。1年次生は、自己紹介や自分の名前を中国語で言う練習をしました。2年次生は、クイズをしながら、楽しく中国語を学ぶことができました。
7月24日(月)39名の生徒が阿南市役所を訪問しました。市長様よりお話をしていただき、庁舎内を見学した後、グループに分かれて各課の担当の方に質問したり、お話を聞いたりしました。課題研究を進めたり、進路について考える上で、有益な体験をすることができました。
~生徒の感想より~
1階以外は見るのが初めてだったのでたくさん学ぶことができました。市役所の方の説明もとても分かりやすく見ただけでは気づかないすごい工夫も知ることができて、とても充実した時間を過ごすことができました。ワークショップでも担当の方が丁寧に対応してくれたので、これからの進路に活かしていこうと思いました。
祝優勝!
今年度のSMARTは、愛媛県四国中央市の伊予三島運動公園体育館で開催されました。本校からは、1年次生から1チーム(TNーscience)と2年次から1チーム(TNーTaiwan)の合計2チームが参加しました。
SMARTとは、スマート移動型&自律移動型ロボットトーナメントの略称であり、LEGO社のロボットキットで製作された自律型移動ロボットによる競技会です。
競技課題は、制限時間3分間内に、競技フィールドに配置された6個のペットボトルキャップの上にピンポン球を置き、4本の減点ペットボトルを避けながら、7本の加点ペットボトルを倒すことです。全てのミッションをクリアし、減点もなく競技終了すると、満点の15点を獲得することができます。
ロボット製作の過程において問題解決力、論理的思考力をフル活用し、チームで協力し、様々な場合を想定したプログラムを考案し、万全の体制で競技に臨みました。
試合結果ですが、1年次生チームは、初戦を突破し2回戦進出を果たしました。2年次生チームは、決勝戦まで順調に勝ち進みました。決勝戦では、序盤にミスが出ましたが、最高得点を獲得するよう瞬間的にプログラムの選択したり、再スタート時にロボットの設置位置調整やタイヤの微調整を行い、3分間最善を尽くし見事優勝を勝ち取りました。
次回は、SMART-OPEN(年齢制限なし、世界大会)大会に参加し、満点優勝を目指します!応援よろしくお願いします。
徳島大学先端酵素学研究所にて、高校生向けの組換えDNA実験講習会が開催され、2年次生2名が参加しました。
大学の充実した設備・施設を使いながら、遺伝子組換えの基礎知識や実験を行いました。実際にクラゲの蛍光タンパク質であるGFPを作りだす遺伝子を大腸菌に組み込む実験を行い、実験の楽しさや繊細さを身にしみて感じたようです。
今回の実験講習会も、今後の進路選択に活かすことができる有意義な時間となりました。
1.目 的 課題研究発表会を実施することで成果を公開普及するとともに、生徒の探究活動に対する意欲や
プレゼンテーション能力などのスキルを高める。
2.会 場 徳島県立富岡西高等学校(徳島県阿南市富岡町小山18-3)
3.発表者 理数科3年次生
4.日 程 令和5年7月20日(木)
13:20~13:25 開会式
13:25~14:00 口頭発表Ⅰ
14:00~14:10 休憩
14:10~14:55 口頭発表Ⅱ
14:55~15:00 閉会式
発表内容
班 |
科目 |
テーマ |
1 |
物 理 |
紙の構造物の強度を高めるには |
2 |
物 理 |
蚊の触角の構造に迫る |
3 |
物 理 |
効率の良い換気方法について |
4 |
化 学 |
ペットボトルの形状と光の遮断効果 |
5 |
化 学 |
洗濯のすすぎと水の量 |
6 |
化 学 |
シリカゲルの表面積 |
7 |
化 学 |
渋柿の糖度について |
8 |
生 物 |
ユコウ(柚香)を使った化粧水作り |
9 |
生 物 |
カビを防ぐ身近な食材の研究 |
10 |
生 物 |
カビと塩分濃度の関係 |
11 |
数 学 |
人狼ゲームの勝率から考える望ましい行動 |
理数科3年次生がこれまで行ってきた課題研究について、スライドを用いた課題研究発表会を行いました。SSH運営指導委員や教育委員会の方々、理数科1・2年次生は、4教室に分散し、発表するグループが各教室を移動する方式で実施しました。開会式・閉会式はZoomを使用し4教室同時開催で行いました。各教室での司会進行を、理数科2年次生が担当しました。各発表後は、活発な質疑応答が行われました。今後は、アドバイスシートや、評価シートを参考に修正や追加実験等を行い、研究論文を仕上げていきます。
理数科2年次生11名が、阿南市横見小学校の6年生13名を対象に理科実験教室を実施しました。まず初めに、液体窒素によるサイエンスショーを行いました。
膨らませた風船やテニスボール、生花を次々に液体窒素の中に浸していき、取り出した後の様子や、現象を観察しました。膨らませた風船を液体窒素の中に浸すと、超低温のため急激に縮み、外に取り出すと、もとの大きさに戻る現象のしくみについて理解した後、十分に冷却されたソフトテニスボールを床に落下させ、ゴムの性質が無くなり、粉々に砕け散る様子から超低温現象を実感してもらいました。最後に、生花を超低温にして、手で握るとパリパリと音を立てて粉々になってしまう現象を実際に小学生にも体験してもらいました。
次に、空気の流れの不思議と題して、流体力学に関する実験を行い、飛行機が飛ぶ理由について考察しました。学んだ知識を応用し、空飛ぶコマの作成を行いました。出来上がったコマを、高く飛び上がらせるコツを教えてもらいながら、全員が見事に飛ばすことができました。
SSH校として理科好きの生徒達を増やしたいという願いから小学生や中学生を対象として実施しています。今後も、続けていきたいと考えておりますので、気軽にお申し込みください。
理科出前教室BY SSH富岡西高校.jtd
演題:「省エネに貢献する 日亜化学の磁性材料」
講師:日亜化学工業株式会社 第三部門 磁性材料製造部 冨本 高弘先生
理数科1・2年次生を対象とした講演を実施しました。冨本先生は、「省エネに貢献する 日亜化学の磁性材料」と題して、①会社紹介、②近代永久磁石の開発の歴史と磁力発生のメカニズム、③日亜磁性の製法の独自性、④今後の磁性材料事業の展望について、順を追って話をしてくださいました。
初めに、日亜化学工業の会社紹介があり、自社で製造・開発中の希土類を原料とした磁性体についてわかりやすく説明をしていただきました。特に強力な磁石の開発には、磁性材料の生成技術が欠かせないことなど、専門的な知識について多くのことを学びました。最後に研究者として、将来の進路選択等に生かせる貴重なアドバイスをいただきました。
本日、理数科1年次生によるフィールドワークを実施しました。那賀川の水質調査・水生生物調査と学校周辺の露頭における自然放射線の測定を行いました。那賀川の調査に関しては、徳島県危機管理環境部環境管理課水質担当者の御指導のもと、安全に行うことができました。水生生物による水質判定方法やパックテストによる水質分析を通して、身近な自然に接することにより、環境問題への関心を高める良い機会となりました。自然放射線の測定においては、測定精度の高い装置を用いて、様々な場所やサンプルの放射線(ガンマ線)量を知ることができました。どのような場所が数値が高く(又は低く)なるのかを考えながら、グループで協力して測定を繰り返しました。教室では、ユークセン石等の放射能鉱物標本の測定を行い、自然放射線(バックグラウンド:B.G.)を差し引いた値が、正味の値として得られることを学びました。
今回のフィールドワークは、地域資源を有効活用し、科学的思考力を伸長し課題を発見する力を育むための良い経験となりました。