SSH令和7年度の取組

TN−サイエンスツアー 令和7年8月6日(水)

2025年8月8日 00時09分

 令和7年8月6日(水)、理数科1年次生を対象に、昨年度に続いて理数科行事「TN−サイエンスツアー」を実施しました。本ツアーは、生徒の「探究する力」や「創造する力」を育むことを目的とし、最先端の科学技術に触れる貴重な機会となりました。

 今回訪れたのは、世界最高性能の放射光を生み出す大型放射光施設「SPring-8(Super Photon ring-8 GeV)」と、X線自由電子レーザー施設「SACLA(SPring-8 Angstrom Compact Free Electron Laser)」です。さらに、神戸国際展示場で開催された「令和7年度SSH生徒研究発表会」にも見学団として参加しました。

SPring-8・SACLA研修

 SPring-8では、放射光の発生原理について学び、施設内部の実験スペースを見学しました。なお、SPring-8のリングの大きさは直径約500メートルで、大阪・関西万博会場の象徴である「大屋根リング」(直径約675メートル)より少し小さい規模です。そのスケール感に、生徒たちは大きな驚きを感じていました。

施設では、生命科学、環境・エネルギー、新材料開発など、幅広い分野で活用されていることを知り、世界的にも重要な研究拠点であることを実感しました。

続いて訪れたSACLAでは、X線自由電子レーザーによって原子や分子の瞬間的な動きを観察できる技術に触れました。これにより、難病の原因解明や新薬の開発、地球環境の改善に貢献する研究が進められていることを学び、科学の力が私たちの生活に直結していることを強く感じました。

SSH生徒研究発表会 見学

 午後からは、神戸国際展示場で開催された全国SSH校による生徒研究ポスター発表を見学しました。本校からは理数科3年次生の化学班が「第2カプレカ数の可能性」というテーマで発表を行い、見学団の1年次生も積極的に質問や交流を行いました。全国の高校生とのポスターセッションを通じて、研究への関心や意欲がさらに高まりました。

 今回のツアーを通じて、生徒たちは最先端の研究現場に触れ、専門家の話を直接聞くことで、科学への理解を深めるとともに、将来の進路や研究活動へのイメージを膨らませることができました。今後の学びに大きな刺激となる、充実した一日となりました。

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