理数科情報

理数科行事 高大連携事業 徳島大学

理数科行事 高大連携授業(1・2年次合同)
「グリーンケミストリーと分析化学」

日 時 平成29年10月25日(水)
場 所 視聴覚教室
講 師 徳島大学 大学院社会産業理工学部 理工学域応用化学系
    教 授  髙栁 俊夫 先生
演 題 「グリーンケミストリーと分析化学」 

髙栁教授の講義は、有害な化学物質の発生を未然に防ぎ、化学物質による汚染を防いで環境問題を解決するように「化学の方向性」が変わったというお話から始まりました。そして、今回のテーマであるグリーンケミストリーに至る歴史や、現在の分析化学が私達の生活のあらゆる分野で使用され現代社会になくてはならない学問・産業になっていることを身近な例を挙げながら説明して下さいました。

分析化学の方向性としては
①化学種形態別分析:同じ元素でも有害無害によっての分析
②閾値分析:健康診断の陽性陰性など
 簡易分析:パックテストなど
③物質量から活性へ:ダイオキシンや抗酸化力など

演示実験としては、阿南市の水道水・EVIEN(フランス)・いろはす(鳥取県大山)のカルシウム濃度についてのパックテストを実施し、実物投影機で全員が色を確認しました。その実験では、EVIEN(フランス)の水が一番カルシウム濃度が高いことが一目でわかりました。このパックテストのように、環境負荷を低減しつつローコストで様々な分析を可能にする方法を考え出していくことが大切だと紹介されました。

髙栁教授の講義は、あらゆることに興味を持って勉強していくことが大切であり、又、世界で活躍するためにも語学(英語)にも努力して欲しいというお話で締められました。