徳島県立富岡西高等学校 

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2009/07/17

じんけん富西 第2号

| by:Web担当者

じんけん富西第2号

2009年7月17日(金)発行
徳島県立富岡西高等学校人権委員会


保護者の皆さんへ

「ふりかえりシート」の活用について

日頃は本校の人権教育に多大なる御理解と御支援をいただき,誠にありがとうございます。
家庭教育と学校教育は,教育の両輪であるとよく言われます。子どもに保護者の考えが反映することは言うまでもありません。また人権問題は,子どもたちだけではなく,私たち大人の問題でもあり,問題の解決には,保護者の方々の御理解と御協力が必要です。

一年次は,さる6月5日のホームルーム活動の時間に「身元調査お断りワッペン運動」について学習をおこない,理解を深めました。それに基づいて,本校PTA人権教育推進委員会を中心に「ふりかえりシートの活用に御協力を」と呼びかけさせていただきました。
ワッペン運動とは,右の「身元調査お断り」ワッペンを玄関先などに貼ることで,人権侵害につながるおそれのある身元調査をなくしていこうというものです。
今回は,ふりかえりシートをきっかけに人権問題について御家庭で話し合いいただき,人権教育についての理解をさらに深めていこうという試みでした。

本年度もお忙しい中を御協力いただき,保護者の皆さんから御回答をいただきました。紙面の関係上,ここではすべてを紹介することはできませんが,差別に対する保護者としての心情を語ってくださったもの,人権問題についての考えを書いてくださったもの,さまざまな提言など,数多くの御意見・御感想などをいただきました。そんな中から,いくつか御紹介します。

【親の意見】

  • 小学校の頃より、差別について話し合ってきました。同和地域への差別だけでなく、外国人差別や障害者差別を含め、いじめにつながる身体的な特徴を挙げた指摘等をしてはいけないことを含め、話し合ってきました。いろんな性格の人がいるのと同じで、生まれてきた場所・先祖のこと等は本人の人格に関係ないと理解しています。時折こういうお手紙をいただくことで再確認できて、いい機会をいただいたと思っております。
  • 子供たちは、小学校の頃から『ひかり』等、人権の大切さについて学習する教材や学習会、子供会活動に参加したり、話し合ったりしてきていますが、今回のことでしっくりきたように思います。小・中学校でもしっかり学習しているとは思いますが、精神発達上、知識ばかりが大きくなり、心の奥でしっくり(きちんと)腑に落ちなかったところも否めません。今は、その頃のことを振り返ったり、自分を見つめ直したり、思いを自分なりに表現できると思います。受験につながる教科学習も大切ですが、「正しい市民」となる人権学習も欠いてはならないのです。こちらの方面もよろしくお願いします。ちょっと重かったけれど、充実した親子の時間が持てたとうれしく、また、親としてしっかり子と向き合わないといけないと思いました。
  • 我が家でも玄関先に貼ってあります。地域の婦人会などの活動で配られたようです。プライバシーの保護は、大切なことだと思います。
  • 人権を尊重する取り組みが効率よく広まらないこと、また実践化が低いことに憤りを口にする息子ですが、最近のニュース等での全盲のピアニスト辻井伸行さんを取り上げる切り口や家庭内で妹を「おまえ」と呼ぶ話し方等、人間観や社会観が人権を尊重する生き方とつながっているか、自らを見つめる機会となりました。高校で学び合う子供たちは、少なからず社会に出て様々な場面で人の中にあってリーダー的な存在となる可能性が高いと考えます。彼らが、今、人権を尊重する生き方を学ぶことは、私たちの社会の未来を形成することにもつながるでしょう。高校生の感性と向き合う時間が得られました。ワッペンが届くのを楽しみにしています。
  • 何ヶ月か前に、義父の家の玄関先にワッペンが貼ってあるのを見かけ、このような運動をしているのは知っていました。昔からの差別が今でも根強く残っていることを再確認した気がしました。こうした運動により、まず大人が正しい人権意識を持ち、子供たちに伝えていかねばならないと思いました。
  • 本人の全く知らないところで、聞き合わせ等により個人情報が漏れることに不安と怒りを感じます。最近はネット上でもそういう差別につながる書き込みがあるということも聞きます。この春から子供に携帯電話を持たせましたが、上手に使っていくことを何回か話しました。「身元調査お断り」ワッペンは、前から玄関に貼っていますが、(アンケート結果からみると)他の家ではあまり貼られていないようでちょっと驚きました。
  • 昔に比べて恋愛結婚も多くなり、身元調査することも少なくなってきたと思います。「差別」についても、親の小・中学校時代は人権についての学習時間が必ずありましたが、今はかなり減っているように思います。それだけ個人の人格や能力の方が重要視されているのだと考えています。しっかりと立って歩いていく為にも、自分自身を高めていく以外にないと思いますので、子供にもそれが大事であることを伝えました。
  • 「聞き合わせ」今でもこのようなことが行われているのか定かではありませんが、結婚に際して「聞き合わせ」されたという話を耳にしたことがあります。当事者からは怒りの声が聞かれました。習慣のように行われていたようですが、この行為がどういう意味を持っているのかしっかり考え、誤りに気づかねばならないと思います。尋ねたいことがあれば、直接本人に聞くことが大切。本人の知らないところで調査するなど許されることではありません。何事も(就職・結婚等)本人自身に関わること以外で侵害されることは許されることではありません。企業が個人の情報を得るための資料を収集していると聞きます。決して許されるべきことではありません。違法です。このような調査に関しては、毅然とした態度で臨みたいと思います。
  • 人権に関する学習はもう何年になるでしょうか。40年以上になると思います。根本的に何をしなければいけないか、もっとよく考えていきたいと思います。「身元調査お断り」ワッペン運動は一つの手段とも言えますね!私たち親も、また祖父母も人権意識の向上につながるものと期待します。
  • そもそも、なぜ何の為に「身元調査」が行われるのか?「結婚」?「就職」?「知識」?の為の資料として?安心したいが為の、あるいは区別・差別をする為のリサーチ?プロセス?納得できない行動です。人間の価値は、その人の出身地や家柄や家族で決められるものではない。その人個人の生き方・性格・努力や真面目さ・功績等が重要なのであって、身元調査をしても何の意味もないと考えています。そのような無意味な調査をして、偏見や誤解を持った人間こそが愚かな人間ではないでしょうか?悲しい現状です。近い将来、無意味な「身元調査」を完全に無くす為には、やはり各家庭での話し合いや学校での活動の継続が大切だと考えています。
  • 小学校・中学校の時には、人権問題についての会等があれば参加させてもらっていましたが、「身元調査お断り」ワッペン運動というのがあることは今回初めて知りました。身元調査や聞き合わせが結婚の時にされることがあると知っていましたが、実際自分たちがした事もされた事もなかったので、今回対応の仕方が分かりよかったです。これから子供たちの就職や結婚の時にあってはならない事だと思います。個人情報保護法は、最近いろいろなところで書類記入等する事も増えていますが、根本にある日本国憲法第14条を家族みんなが今回再確認する良い機会となりました。
  • 日常生活の中で個人情報が流用されている…と感じることは多々あります。電話での勧誘に対しては、必要のないものは断り、自分を守ることは可能ですが、自分の知らないところで自分のことが調べられ、一方的に判断されてしまうというのは納得できないものだし、考えるだけで不快です。今までに身元調査に対応したことも周りで聞いたこともありませんが、誰もが自分の言動に責任を持ち、相手の立場になってものごとを考えることができるようになることが人権侵害をなくしていくために大切だと話し合いました。
  • 改めて子供に以下の事項を伝えたくてペンを執りました。出身地・人種・職業に貴賤はないが、生き方に貴賤はある。そう信じてこれからも生きていってください。学生でも社会人になっても、世のため人のために少しでも役に立つように心がけて生きていってください。
  • 悪徳に利用されるのを未然に防ぐこと。その立場を自分に置き換え考えること。人の行動に対して「ダメ」と言える強い精神をつけること。以上について話しました。
  • 息子は「誰が身元調査に来るん?」と聞き、親としては大変驚きました。今の時代、出身を暴いて何の得があるのかと思いますが、それを商売とする業者がなくならないところを見ると、充分商売が成り立っているのだろうと思います。それだけ人間の心に巣食う差別意識の深さを思い知らされます。差別経験、被差別経験のない息子にとって、「身元調査お断り」ワッペン運動は、不思議な取り組みのようです。つまり、現実の差別は子どもではなく大人の心の病んでいる状態を物語っていると思います。法的な規制等、社会のルール作りは、今後とも必要だと痛切に思います。
  • 今まで身元調査に来られた経験はありませんが、ワッペンを貼っているお宅を見ると、意識が高い家だなと思います。
  • このシールは、以前子どもが学校から持ち帰り、玄関に貼りました。人権問題がまだなくならないことは、まだまだ考えなくてはいけないし、話し合いなどし、早くこのシールを貼らなくて済むような社会になって欲しいと思います。
  • 日曜日の夕方、子どもと両親とで話をした。父さんや母さんの結婚は、また就職の時には身元調査や聞き合わせといった事はあっただろうか?多分いずれもあったように思える。自身は意識しなくても、相手も自分の方も、結婚や就職の時、身元や職業等、聞き込みをしたりされたりして、その判断材料になっていたと思われる。同和教育が騒がれながらも、やはり昔からの悪い習慣で行われていたような記憶がある。やはり今の時代でも差別は残っていると思うが、人生のうちの大きな転機である結婚や就職といった出来事の時に、身元調査や聞き込み、差別等は決してあってはならないと考えています。本人の意志が最優先であり、それらの差別等によって人生が変わるかもしれないのである。これからも、親子共々意識づけをしていくよう、話し合いを持ちたいと思っています。
  • 自分が相手の立場になれば、差別はなくなるのではないでしょうか。人を傷つけることは、自分もつらい気持ちになっていくと思います。人に善意で接することは自分も明るくなれると思います。全ての人が幸せな一日一日を送るためには、相手への思いやりが一番必要だと思います。まずは自分から……。

【子の意見】

  • 今の日本でもそんなことがまだ起こっているのかと思ってびっくりした。人間は人間で、それ以上でも以下でもない。
  • 身元調査があることを授業で初めて知りました。また、身元調査が、された人の人生を台無しにしてしまうことも分かりました。もし、私のところに身元調査をしている人が来たらきっぱりと断りたいです。私の家族に、授業でこんなことをしたよと話したところ、家族もワッペンのことを知りませんでした。私がいろいろ説明すると、ちゃんと理解してくれました。「来たら断らななあ。」とか真剣に考えてくれました。
  • 「身元調査お断り」ワッペン運動のことはあまり知りませんでしたが、このマークみたいなものはよく見かけていました。以前からこのマークは何だろうと疑問に思っていたので、今回授業でそのことを知れてよかったです。結婚とか大きな事に関わってくるので、もし調べる人が来ても断りたいです。
  • 父と話して思ったこと私の父は、結婚する時に身元調査の被害にあったそうです。身元調査をした人というのが、近所に住む親しいおばさんだったので、何だかつらかったです。どうして好きっていうお互いの気持ちがあるだけでは結婚できないのか、すごく心に引っかかりました。私の父は「部落差別はおかしい!!なくさなくてはいけない。」という意思をきちんと持っています。だから、もし私が部落出身の人と結婚したいと言っても、お互いが好き同士ならいいと思っていると言ってくれました。嬉しかったです。周りの人が、人の結婚に「○○出身の人はアカン。」と口出しするのは間違っていると思います。私もきちんとした正しい知識を頭に入れて、父のように自分の子どもや周りの人をきちんと説得して、「差別はおかしい!!なくさなくてはいけない!!」という行動ができるように頑張りたいと思いました。

 以上の他にも,数多くの御意見ありがとうございました。さまざまな人々の,いろいろな意見と触れ合うことで,生徒は自らの考えを深め,自信をつけ,ひいては差別をなくしていくための実践力を身につけていくのだと考えます。
 もちろん,そんな中で,保護者の皆様の考え方は,お子様の価値観に最も大きな影響を与えます。是非お子様と御一緒に積極的に人権問題について考える機会を持っていただければと思っております。また,私たちも皆様方の声を真摯に受け止めて,教育活動に取り組んでいかなければならないと肝に銘じております。今後とも一層の御協力をお願いいたします。
 なお,「身元調査お断り」ワッペンシールは,夏休みの三者面談の折に主旨説明とともに,担任を通じて1年次生全員に配布することになっています。2・3年次生のお宅で御希望がありましたら,本校人権教育課までお申し出ください。


次に人権教育関係の夏休みの宿題について、要項等をまとめました。
併せてご覧ください。

夏休みの宿題人権教育関係

●全学年共通

○人権作文

内容

(ア)
人権尊重に関するもの
(イ)
人権問題を早期解決するための実践・体験や意見など
(ウ)
同和問題、女性、子ども、高齢者、障害者など様々な人権問題に対し、その解決のための方策や、人権擁護の視点でとらえたもの
字数400字詰め原稿用紙4枚程度
・原稿用紙は、配布します。
・自分のパソコン等を用いて書く人はそれも可。但し、提出の際には原稿用紙の状態で、打ち出してください。
書かれたものは、夏休み明けの人権HR活動「仲間の気持ちに学ぶ」に使用されます。また、優秀な作品は、阿南市主催の「人権作文募集」に応募します。

○人権標語

  • 日ごろ、人権について自分が感じていること・考えていることを標語にしてください。
  • 用紙は、配布します。各自2点書けるようにしています。
  • 優秀な作品は、阿南市主催の「人権標語募集」に応募します。
  • 昨年の宿題の中から各クラスの優秀作として選ばれたものは、今年、美術の人権啓発ポスター製作の際、使用されることになっています。
    ◎昨年度阿南市人権標語高等学校の部特選作品
    「守りたい君の笑顔と人権を」
    昨年度卒業生

●1・2年

○芸術の宿題

音楽人権に関する作詞・作曲
美術人権ポスター
書道人権啓発に関する書作品
◎詳細については、各教科担任から説明があります。


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